勇気があれば言えるなんてそんなもんじゃない
幸村said
「政宗殿……」
「Ah?」
「………ｯ
何でもありませぬ…」
「What?ｱﾝﾀらしくねぇな…ﾊｯｷﾘしろよ」
「…気にしないでくだされ」
学校帰りの電車の中、最近は毎日こんな感じだ
すぐ聞いてみれば良いものを…俺としたことが
だが、もし違ったら今の友情関係が崩れかねない、何せ普通では有り得ないのだ"前世の記憶がある"など……この時代で平和に暮らせるのは良いことだが、昔の好敵手としての政宗殿も見たい
「なぁ幸村」
「は、はぃ?!!」
「…どうした?何か考え事でも……って幸村にそれはねぇか」
「失礼なｯ!某も考え事くらい致しまする!!」
「ふーん…?」
絶対信じてないな…こういうところも昔と変わりない
「で、何用で?」
「あぁ、確か今日はｽｲﾊﾟﾗ行くとかでお前、さっきの駅で降りるんじゃ…」
「ぁぁああああｯ!!!何故もっと早く教えて下さらぬのですかｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｯ!」
「いやぁ…なぁ?」
…致し方無い、今日は諦めよう


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