「…んん…」

朝日が眩しくて起きると、小十郎が隣で寝ていた。
穏やかな寝顔で寝ている小十郎を見て

「…クス…」

頬を撫でた後に髪を梳く
サラサラと指の間を抜ける髪を弄びながら呟く

「ごめんね…男なんて抱きたくなかったよねぇ…でもあんたが好きなんだ…」

そう呟く佐助は気づかなかったが小十郎は目を覚ましていた

(…好き?)

「…普通じゃないから…気持ち悪いよねぇ…愛してるだなんてさ…」

そう言ってベッドから抜けて風呂へ行ったのを感じとり、起き上がる

「…愛してる…か…」

顔が熱くてたまらない

「…はぁ////」



どうすっかな…

愛してる

ただそれを伝えればいいだけ

佐助の事が好きなのはもう認める愛している

相手も同じ気持ちなのは分かっている


…でも言えない


「はぁ…」


こんなにも自分がヘタレだとは思わなかった

思わず苦笑する

この言葉がこんなにも重く、熱く、苦しいなんて知らなかった

逃げ出したい程苦しいのに逃げたくない程魅力的で…


このままの関係で満足出来るとも思えない為、答えは一つ

「よし…」


覚悟を決めて、この気持ちを伝える為に佐助を待つことにした



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