それから特に何もなく過ごした
だが政宗の事が頭から離れず、どうしようもなかった
この事を誰にも話す事など出来る訳もなく、我慢出来なかった幸村は政宗の元へ自ら向かった
バン
と勢いよく扉が開き、乱暴に閉めた幸村に政宗は驚いた
「…What is?」
「っ…」
足早に机によってくるとバンと机を叩き
「政宗殿!某に何をしたんでござるか!」
「…AH?」
意味が分からず呆然とする政宗に腹が立ち
「政宗殿はあの時あの事以外に某に何かをしましたな!あれからずっと政宗殿の事が頭から離れなくて!!…胸が苦しくなるのでござる…////」
政宗はピンときて苦笑した
「幸村…それはな?」
恋…って言うんだぜ?
聞き慣れぬ言葉が理解できず、理解できるまで何度も反芻して、理解する
「…恋…?」
「ああ…恋ってのはそんなもんだ…知らなかったのか?」
「某は…このようになった事は初めてで…」
それを聞くと政宗は微笑み
「あんたらしいな…」
ソッと頬に手を添えて
「なぁ…いいか?」
「?なにが」
全ていい終わる前に口を塞がれた
「ん…っ…////」
閉ざしていた唇を舌で開けるように促され、少しだけ開けるとぬるりと舌が入ってきた
「んっ!ふ…ぅ…!////」
苦しくなってドンドンと胸を叩くもまるで意味はなく、力がぬけたあたりに離された
「はぁっ!…はぁ…////」
「…この続き…いいか?」
意味が分からないまま、頷いてしまった
あの時頷かなければ良かったと思う
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