小説 | ナノ

やさしさの、
本当の意味も解らない子供が
無意識に、手を伸ばした


薄いくちづけで
すべておわればよかった

狂いゆくならひとり、
がいいし

いっそ笑ってくれていい


誰もわからないんだ
世界の色なんて
なのにわかったふりをする

それが痛いとも言えずに


壊れかけてたのは
掌でつよく、握り過ぎたから


もしもたったひとつ
縋りついたなら


私はそれを救うために
世界を棄てるだろうか、


それがすべての答えなのに


2013 9,3 19:44

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