小説 | ナノ
初心な夜に

眠れるはずが、ないよ。
私が目を閉じて、
甘んじて夜を受け容れるその、刹那、

黙って見過ごしてくれるほど、
世界は優しくなんて、ない。


目を閉じれば、
容易く掻き消えてしまうよ、


だからたとえば、
貴方がその瞼を塞いだとして。

それでも闇を裂く様に、

夜明けを告げる存在が、
あたしで在ってくれればと。


2013 8,13 1:09

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