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真琴の誕生日

11月17日、真琴の誕生日。
結局、本当にコンビニで新発売で売っていたチョコをいくつか買ってきて家にあるラッピング用の袋に入れただけっていう女子力の欠片もないプレゼントにしてしまった。でも後悔はしていない。チョコ美味しそうだったし、普段なら選ばないようなちょっと高めのお菓子だし。きっと喜んでくれるよね。


「ハル!渚くん!」
「あ!紀紗ちゃん遅いよー」
「ごめんね」
「プレゼント持ってきた?」
「う、うん。一応」
「ハルちゃんも用意した?」
「ああ」
「まこちゃんには、ハルちゃんの家に来てって言ってあるから、早くハルちゃん家行こう!」
「うん!」

私たち3人は急いでハルの家に向かった。でもこれ、待ち合わせ場所、ハルの家にしたら良かったんじゃないかな?なんて思ったけど、それは心の中にしまっておく。


「あ!真琴っ!」
「まこちゃん来るの早いねー」
「紀紗に渚、おはよ...ってなんでハルも今来てるんだよっ」
「いや、散歩だ」
「散歩?珍しいね、てっきり今日もお風呂場にいると思ったのに」
「まぁまぁ、とりあえず中入ろう?ね、ハルちゃん、まこちゃん」

渚くんが2人の背中を押し中に入るよう促す。それを追いかけるように私もハルの家に入った。


「早速だけど、さ。まこちゃん今日は何の日でしょう?」
「え!?何急にどうしたの?」

「せーのっ!」



「「「真琴(まこちゃん)お誕生日おめでとう!」」」


あ、真琴、驚いてるけど嬉しそう。

「みんな、ありがとう...!」
そう言うと、真琴は照れたように微笑んだ。

「それだけじゃないよ!僕たち、プレゼント用意したんだ!」
「プレゼント?」
「まずは、僕から、イワトビちゃんのぬいぐるみだよ!何にしようか迷ったけど、これが1番しっくりきたんだよね」
「渚らしいな。ありがとう、渚」


「じゃあ、続いてハルちゃん!どうぞ!!」
「真琴、おめでとう。鯖を焼いてやる...味噌煮の方がよかったか?」
「ありがとう、ハル。焼いたのでいいよ」
「ああ、焼いてくる」

「ではでは、最後は紀紗ちゃん!」
「真琴、お誕生日、おめでとう...えっと、これ、間に合わなくて手作りじゃなくてコンビニので...でも美味しそうなチョコだったから!」

恐らく、確実に文章として成り立ってない。なんでか、テンパってしまった。





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