「ナズナ、時の勇者様って呼ぶの長いから名前でいいよ。血も繋がってるんだし」
「っ!? そんなとんでもない! 私達の恩人で且つ伝説の勇者様なんですからそこは譲れません! せめてリンク様です!」
「様は付けないでくれるともっといいな」
「うーん……でもリンクさんだとややこしいですよね……」
「このやり取り懐かしいなあ……やっぱりナズナの魂を継いでるだけあるよね。考え方もよく似てる」
「?」
「ナズナ、こいつは名前で呼ばないでいいよ。なんか気に食わない」
「うわ酷いなあ、そんな睨まないでよ。僕は息吹とも仲良くなりたいと思ってるんだけど」
「……お前、先輩と違って胡散臭いんだよ」
「そりゃあ人生経験が違うから胡散臭くもなるよ。何年生きてると思ってるのさ。まあ死んでるんだけどね」
「先代もナズナさんもどっちかっていうと神様寄りだからなー。この時代は……何だっけ? あの龍たち」
「ネルドラ様たちですか?」
「そうそう。多分同じような立ち位置……ですよね? 先代」
「うん」
「!? それなら尚更名前呼びなんておこがましいです! 勇者様と呼ばせて頂きます!」
「えぇー、ネルドラは名前で呼んでるのに?」
「ちょっと待て、ナズナさんって……神様のナズナもいるのか?」
「ああ。俺からしたら母親に近いけど。そういえばナズナさんはこっちに来ないんですか?」
「ナズナは恥ずかしいからお留守番してるって。可愛いよね」
「(オレとナズナって何人いるんだ……)」
***
時リンと時夢主はネールの使い魔(?)みたいなものです。ってまだ書いてなかった気がするので。
神というより精霊に近い感じ。
だからお供え物パワーで元気になります。決して時リンが酒豪という訳ではない。
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