( 永久咲キ誇ル悪夢ノ中 )


ゆらゆら。くらくら。くるくる。まわりおどる絵画の少女。ぶくぶくと音を立てて沈んでいくという。
長い髪を靡かせる。はらはらり。妖精さんが手渡したのはみえないなにか。
とくべつだから、あなたにあげる。微笑む女神が頭を撫でた。それがとてもにーにの感触に似ていて、ひとつ羊を数えたの。


ひとつ、ふたつ、みっつ、さ よなら いつか。
ずっとずっと、夢をみていたの。おわりのない、飽きることの無い夢を。
兎は次の扉へ駆け出すわ。行く先はだれもしらない。それでも、あるく。足だってないのにね、わらうチェシャ猫こんにちわ。もう戻れない、止めずに通り過ぎる帽子屋さん。こんばんは、朝からお疲れ様ですトランプ兵。赤か白か忘れちゃって泣いてるの。さよならお辞儀を丁寧に。

「やあアリス、もうしんじまったのかい」

赤い心臓を弄びながら女王が嘲るの。赤い血と青い鳥。


呆れて云うわ。それは貴方ですミセスクイーン。