金魚鉢
2011/08/21(Sun) 23:30
透き通る水の中。
射し込む光がひらはら。さらはり唄を吟っては。
くるから回る輪郭線。ほどけば糸にほつれよう。
行き止まりを知らぬ円い海。
向かい側に映るはドッペルゲンガー首傾げ。
そのまま傾く視界はいつか巡り巡ってまた逢うのだろう。
くるり。からだが一回転。ぷくり空に泡が星。
きらきら輝き堕ちていく。
知らずに貴方が掬うのならば、それはわたしの最期でしょう。
息を飲み込み潜ってわたしは肺の中。
あかく歪んだわたしを眺め、今日も貴方はわらってる。
(どうかちゃんと愛でてくれ)
金魚なわたし
◇
金魚すくいで貰った金魚って、寿命短い。(経験談)
早くて明日に飛んでいく