この話には微小スカ表現が含まれます。

苦手な方はお戻りください。

注意書きを読んで無視して気分を悪くされても責任は取れません。









歩 Side


「なんもないな」

「何もなくていいんだ、歩」


赤司に出会ってからアイツらの姿を1つも見なくなった。

安心して仕事に集中できるようになった。

主任からも褒められる事が多くなったし、患者さんからも笑顔戻ったねって言われた。

つーかそこまで顔死んでたのか、俺たち。

今日は初めての夜勤。

めんどくさいからと俺と真白まとめて夜勤を教えるみたいだ。

先輩看護師は先に仮眠を取っている。

夜勤は眠たさとの格闘。

ついウトウトとしてしまいそうになってしまうのを真白に起こしてもらう。


「んがっ・・・」

「後もうちょっとで交代だから起きてろよ。カンファレンスの資料まだなんだろ?」

「んーそうなんだけどさー」


眠たいものは眠たい。

人間の三大欲求には負けるわけで。

ここに金髪のボインなお姉さんがいたらばっちり目が覚めるのになぁ。


「よぉ。久遠に結城」

「っ!?」

「ぎゃあっ!?」


ガングロが現れて目がパッチリ覚めた。

俺の悲鳴に先輩看護師が起きてくる。


「あら、青峰先生じゃないですか。今日当直なんですか?」

「いやそういう訳じゃねーけど今日は暇そうか?」

「術後の患者もいませんし、容態が安定してる患者だけですからね。静かな夜ですよ」


たわいもない話を2人がしてる隙にと真白と一緒にもう一方の出口から逃げ出そうとする。

ゆっくり気づかれないように。

できれば次の目覚めには金髪のボインなお姉さんが見れるといいなぁとか思いながら。


「あら!本当に?いい機会ですね。いいですよ、私は」

「んじゃ・・・連れて行くわ」

「えっ・・・」

「わあ!?」


出口に視線をやりすぎたせいで背後から来るガングロに気づかなかった。

ふわりと足が浮く。


「じゃあ行くか」

「せんぱぁぁぁい!!」

「お勉強してらっしゃーい」




 




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