真白Side

あの日から3日。

俺たちはあることを知った。

紫原先生も黄瀬先生も、そして赤司先生も中学が一緒だったらしい。

高校は違えど、また大学の医学部で一緒になったとか。

そして、そんな運命を共有したのが他に3人いるという事。

総合内科の緑間先生。

泌尿器科の青峰先生。

小児内科の黒子先生。

皆、女医やナース、患者様から人気にある先生ばかり。


「女を手玉にとりつつ男に手ぇだすとか頭おかしいんじゃねーのかよ!糞野郎!!」


歩はラーメンを食べつつ悪態づく。

怒りのせいか、机に汁がたくさん飛び散っていた。

俺もうどんを啜りながら考える。

全てが始まったのは紫原先生から・・・いや、違う。

あの時最初に出会ったのは赤司先生だ。

という事は赤司先生が首謀者?


「もういやだ・・・!こんな病院やめてやるっ!」

「いや流石に早いだろ」

「真白は平気なのかよ!あんな事されて!俺はやめるぞ!」

「やめるって何をだい?」

「何って病院にきま・・・っひ!」

「あ・・・赤司、先生」


俺の隣に見える赤。

赤司先生は日替わり定食を俺の隣の席において図々しくも座った。

別に混んでいる訳じゃない。

2人掛けの椅子だっていくらでもある。

今座ってる長机の席もギュウギュウにつめて座らなくてもいい。

でも、赤司先生は詰めて俺の隣に座った。


「やめちゃうのかい?まだ半年たったばかりだろう。ようやく一人立ちしてきた時なのに勿体ないじゃないか。ねぇ真白」

「っ!?そ、そうですね・・・」


赤司先生の吐息が頬にかかる。

男2人がこんな近づいて話しかけるなんて端から見れば異端だ。




 




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