青峰はしびれを切らし、2人の膀胱辺りをくっと押す。


「あっ・・・!」

「ガングロやめっ!」


既に括約筋も限界をきたし始めていた膀胱は青峰の圧力によって、崩壊する。

透明なカテーテルに黄色い液体が通っていきそれは尿瓶に溜まっていく。


「あっあああ・・・あ見んな!見んな!」

「やだっ、やだぁぁぁ」


我慢していた分が解放されていく快感。

羞恥心すらも快楽に変わっていくようなそんな気がした。

よほど溜まっていたのか一向に終わる気配がなく、尿瓶に溜まっていく音とむせび泣く2人の嗚咽だけが部屋に響いた。



「ようやく終わったか。思ったより溜まってたな」

「死ねガングロ!」

「今すぐ飛び降りて死ね」


青峰は尿瓶を床に置き、エネマグラを抜いてからもう一度滅菌手袋を付けて2人のカテーテルを抜去する。

抜く際動かした時にピクリと体が反応したのを青峰は見逃さなかった。

いずれはここでも気持ちよくなる日が来るだろうそう確信した。

この間2人からの罵声は絶えず続いた。

しかし青峰はそんな罵声を気にせずポケットから携帯を取り出し痴態の様を写真に収める。


「!?ガングロ今すぐ消しやがれ!なぁ!さっさと!」

「嫌だね。開発1回したにつき赤司に送らねぇといけないからな」


歩は腕を伸ばし、携帯を奪おうとするが青峰はひょいひょいっとその腕をすり抜ける。

1回したにつき?

真白はまさかと顔をあげる。


「久遠の察しの通り紫原も黄瀬も赤司に送ってる。そんでもって赤司から俺らにも写真送られてくるんだ」


ホラよと遠くから見せられたその写真は紛れもなく自分たちの痴態。

あって欲しくないと思っていた事が現実になってしまった。

歩は目を見開き嘘だ、と呟く。


「俺たちの前に現れた時点で運命は決まってたんだ。もう後は堕ちるしかねー」


プライド張ってないで堕ちた方が楽だぞ?青峰は尿瓶を手に持ち診察室を立ち去る。

白衣の上着だけ着ている状態で2人はただ呆然と座り込んだ。



(はい)

(よぉ赤司。あともうひと押しって所だな)

(そうか。写真を楽しみにしてるよ)

(おお)


絶望は、すぐそこに



 




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