赤司Side


「警戒されるにもほどがあるな」


目の前と隣にいた僕たちの対象。

今日はたまたま見かけたから確認と観察、そして興味で隣に座った。

が、彼らは完全に僕たちの事を警戒しきっていた。

無理はない。

いきなり組み敷かれ、男に性的行為を強制させられたのだから。


「でもあそこまで行くと・・・崩すのが楽しそうだな」


思わず笑みが溢れる。

あの強気な目が快楽に染まりきり、僕たちの言うことをおとなしく聞く様子を想像しただけでも興奮が最高潮へと達する。

実際、敦や涼太の話や撮った写真を見る限りでは2人も快楽に弱いことが分かった。

きっと後もう少しでその大きなプライドも砂の城のように崩れていくだろう。


「おや、赤司くん。珍しいですね、ここでお昼だなんて」


中学来の友人、テツヤが白衣を見にまといサンドイッチとジュースを片手に僕の所へとやってくる。

小児科と子供を対象にしているため、ポケットには子供に人気のキャラクターのワッペンがついていたり、ボールペンが挟まっていた。


「ああ・・・テツヤか。まあね。でも珍しい行動をしたせいで楽しい事に出会えたよ」

「楽しい事、ですか?」

「彼らに会ったんだ」


彼らと言っただけで分かったのか表情を滅多に表さないテツヤの目に興味の色が入る。

サンドイッチの封を開け、一口かじり呟く。


「どうでした?」

「警戒されたよ。少なからずとも僕たちの事は調べたらしい」

「そうですか。という事は僕や青峰くん、緑間くんも?」

「おそらく。だからあの2人のように簡単にはいかないだろうな」

「大丈夫ですよ。僕たちをなんだと思ってるんですか?」

「そうだな・・・お前たちを甘く見てたか」


入り口の方からおーいと呼ぶ声がする。

テツヤと一緒に振り向くとそこには大輝と涼太、そして敦や真太郎が一緒に歩いてくる。

ちょうどいい。

こちらも作戦会議と行こうじゃないか。

僕たちの奉仕看護師たちを堕とすための。



(えー!2人もいたんスかー!俺ご飯誘ったのにー!)

(はっざまぁねーな、黄瀬)

(むしろあんな事しておきながらご飯誘う方が可笑しいのだよ)


ランチアンドミーティング



 




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