「真白くん」
「ん?」
「今日マジパ行きませんか?用事があるならいいんですが」
「全然いい。行こうか」
黒子に誘われてマジパへ入る。
シェイクだけ頼んだ黒子は席を取ってくると先に向かった。
俺もてりやきバーガーセットが乗ったトレーを持って黒子を探すと、そこにはバーガータワーを積んでいる火神が相席に座っていた。
「久遠じゃねーか。お前も食いに来たのか」
「火神・・・まぁな。そこにいる黒子に誘われて」
「遅かったですね、真白くん。目の前火神くんに取られてしまったのでとなりでいいですか?」
「別にどっちでもいい。火神の隣であろうが黒子の隣であろうが」
黒子の隣に座ってポテトを摘んで食べる。
すると上からチーズバーガーが2つも降ってきた。
「バスケ弱いヤツに興味ねーがお前の事はそれ1個分位は認めてやる。久遠は2個分な」
「・・・どうも」
「・・・おお」
あのバーガータワーを食べ尽くす火神を見て胸焼けを起こしながらてりやきとチーズバーガーを食べ終えて店を出る。
「キセキの世代ってのはどれぐらい強いんだ?俺が今やったらどうなる?」
「瞬殺されます」
「ボコボコだ」
「もっと違う言い方はないのかよ」
10年に一度の天才の5人、いや6人はそれぞれ別々の高校へと入学した。
きっとその何処かが頂点になるだろう。
「決めた。そいつら全員ぶっ倒して日本一になってやる」
「ムリだと思います」
「ぅおいっ!!」
黒子は何かを決めたような目で火神を見る。
そうか。やっぱりコイツとやるか、黒子。
「僕も今決めました。僕は影だ。影は光が強いほど濃くなり光の白さを際立たせる。光の影として僕も君も日本一にする。それに今は真白くんだっています。真白くんと火神くん、そして先輩方が入ればできる」
「はっ・・・言うね。勝手にしろよ」
「頑張ります」
「お前をここに呼んだのは俺だからな。キセキ潰し手伝うさ」
黒子とハイタッチを交わす。
ここに光と影、白と黒の誓いが交わされた。
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