海常のジャンプボールにより、4番のキャプテン笠松さんにボールがいく。

笠松さんはのんきにドリブルをしているが、前にいる黒子には気づかない。

いいのか。そんなのんきで。格下だからってなめるな。


「んじゃまず1本!キッチリいくぞ!」


次の瞬間、笠松さんの手元にあったボールは消えた。

正確に言うと、黒子がカットした。


「なっにぃぃぃ〜!」


黒子はそのままドリブルでゴールへと向かう。

が、ドリブルも苦手な黒子のスピードは遅くすぐに笠松さんは追いついてしまう。

それを黒子は最初から分かっていたようにすっと火神にパスを出す。

そしてそのまま火神は高く飛び盛大なダンクをお見舞いした。


「お?」


その力のまま火神は降りるが、手にはゴールリングを持ったまま。

アイツ・・・ゴール壊しやがった。


「おおおおぇぇぇぇ!!?ゴールぶっ壊しやがった!?」

「あっぶね!ボルト1本サビてるよ!」


相手の監督の方を見ると開いた口が塞がらないようだ。

クッ。格下だと決め付けてなめてるからいけねーんだろ。カスが。


「どーする黒子。コレ」


コレと火神は壊れたゴールリングを持ち上げる。


「どーするってまずは謝って・・・すみません。ゴール壊れてしまったんで全面側のコート使わせてもらえませんか」


黒子の静かな声だけがコートに響いた。



(カントク、ゴールっていくらですかね)

(えっあの費用ってやっぱウチ持ち?)

(アッチが整備してないっていう責任もあるし半々ってとこじゃないですか)





気合の一発、バスケットゴール費用は設計見積もりにて




 




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