「真白くんとこうやって同じチームでプレーできるのが嬉しいです」
「そうだな。体育でも俺ら同じチームになった事あまりないからな」
「ええ。だからこそ嬉しいんです。3P見せてくれますよね?」
「・・・気が向いたらな」
黒子に変に意識が回る2年生。
だけど影が濃くなっていく分光は明るさを増す。
「火神っ」
「おー。久々にボールが回ってきて嬉しいぜっ!」
火神にパスを回す。
火神は今までの鬱憤を晴らすかのような豪快なダンクを決める。
きっとこの2人はいいコンビになる。
青峰と黒子のように。いや・・・それ以上に。
「真白くん!」
「ったく・・・今は気分じゃねーのにっ」
3Pゾーンにいた俺のもとへ黒子のパスが来る。
久々に貰った黒子のパス。
俺はそのパスを無駄にしないようにとシュートを打つモーションに入る。
「水戸部!」
水戸部先輩はシュートを止める体制に身構える。
俺の放ったシュートは綺麗な弧を描き水戸部先輩の手の上を行きゴールネットを揺らした。
「すっげぇぇぇ!」
「信じらんねぇ!1点差だ!」
36対37。
黒子のパスが通り始めたことで火神も動けるようになり1年は挽回する。
「っち」
「バッ・・・」
2年の出したパスを黒子はパスカットし、自らドリブルでゴールまで向かう。
「いっけぇ黒子!」
黒子がゴールに入るとは思わない。
だけど今はアイツがいる。
ガポン!
案の定ゴールから嫌われ、ボールが弾く。
しかし、
「・・・だから弱ェヤツはムカつくんだよ。ちゃんと決めろタコ!」
火神がそのボールを拾って無理やりダンクでネットに押し込んだ。
結果、1年の初勝利が決まった。
「この外しも計算か、黒子」
「いいえ違います。それにしても真白くんの3Pは綺麗ですね。緑間くんとはまた違う綺麗さがあります」
「そりゃどうも」
パンっと黒子とハイタッチを交わし、整列した。
(お前3Pシューターなのか?)
(いいえ。ただ集中力を高めるために3Pを練習していただけです)
(そうか。にしてもお前の腕はいい。お前にもっと3P教えてやるよ)
(!!ありがとうございます、日向先輩)
まずは初陣初勝利!
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