月曜日8時40分。

それは朝礼の時間。

俺も日向たちも順番に並ぶ。

あれ、女子の列にリコがいない?


「1ーB 火神大我!!「キセキの世代」を倒して日本一になる!」


いきなりの大声に一同上を見上げる。

屋上に立っているのは変態2号基、火神大我。

1号?黒子に決まってるだろ。


「(うっわやっぱ今年もやった)」

「あと!結城歩先輩大好きっス!付き合ってくれださい!!」

「・・・」


『え、誰?』

『うわぁ〜。ロマンティック。少女漫画みたい』


周囲の興味が火神から俺に変わった瞬間・・・。

火神の言ってる意味が分かるバスケ部は全員冷や汗をかいていた。


「おい、結城」

「うっせぇ!俺の方が聞きたいわ!」


やっぱあの悪魔殺す!

そう決めて羞恥心で心が張り裂けそうになりながらも朝礼を過ごした。



朝礼を終えて教室に入った俺に待っていたのは女の子の質問攻めだった。


「ねぇ、さっき屋上で告白されてた相手って結城くんよね?」

「入学してすぐの子をたぶらかすだなんてやるわねぇ」

「もうヤっちゃった?」

「大型わんこ×平凡とか萌えるわぁ」

「・・・ハッハハ」


女の子に囲まれて嬉しいはずなのに涙しか出てこない。

これが純粋にカッコイイ、とかそういうのならいいけどさ。

どう見たってこの子たちの目がさ。腐ってるのよ。

最後の子とか隠せてないじゃん?みたいな。


「私たち結城くんの恋路邪魔しないから!」

「もちろん相談だって乗るわ」


女の子の手には可愛らしいメモが。

でも今ちらって見ちゃった。

新刊予定 火神くん×結城くん という文字が。

まさかの公共の場に俺の痴態が晒されてしまうっ。


「何やってるの?」


と、そこに救世主さまが・・・!




 




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