あの変態どもから逃げきり、カントクから服を返してもらった。

ようやく出会えたズボンちゃんに感動しつつ食堂へ行くと何故かブーイング。


「えー!歩ちゃん先輩なんで脱いでるんですか!しかもズボン履いてるし」

「脱いで悪いか!つかズボン履くのが普通だろ!このでこ助野郎!」

「っち裸エプロンでも見れると思ったのに」

「おい、緑間!お前何舌打ちしやがった!」


食事時間も被った秀徳と隣で飯にありつく。

もちろんカントク特製山盛りだ。

死ぬほど動いたせいかガッツガッツ飯は食えるが食べてる姿を見られているのは商に合わない。

目を瞑って気のせいだと自分に言い聞かせ咀嚼する。


「ウインナーですよ、火神くん」

「ああ。いつ見ても歩先輩が食ってるの見るとエロイな。少し痛いけど」

「うっせーんだよ!大人しく飯食え!」


ああ、ダメだった。

今回もまたダメだったよ。殴るしかない。

食事中に申し訳ないが立ち上がり黒子と火神に一発ずつ拳骨をかます。

座った時に行儀悪いとカントクに拳骨を食らった。痛い。


「にしても似合ってたぞ!本当の女の子かと思った!」


木吉は満面の笑みで俺に言う。

伊月も日向もピクリと食べる手が止まって小さく頷いた。


「男が女装して似合ってたなんて言われても嬉しくねーよ!伊月と日向も!」

「だってしょうがないだろ?あれは反則」

「一瞬お前の性別疑ったわ」


性別疑ったって日向お前中学から一緒に風呂に入ってきた仲じゃん。

俺のビックマグナム見ただろ?

俺も日向のマグナム見たけど。俺よりでかかった。

ちなみに伊月も日向と同じぐらいだった。


「お化粧したら映えそうね。今年の文化祭歩くんには女装してもらおうかしら」

「いい案だなリコ。俺はそれに賛成」

「カントクゥゥゥ!!」


食事の時すらも俺は休むことを許してくれなかった。

バスケしてる時より体力消耗してるってどうよ。




 




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