部活終わり。

いつもだったら居残り練習して帰るが俺は今日足早と帰る。

目的はただ1つ!


「おいお前!」

「あら。おかえり〜。どう?モテ始めたでしょ?」


最近の奇行はコイツが原因に違いない。

そう思って部屋に帰ってみれば案の定。

少年は俺のベッドでエロ本を読んでいた。


「お前何してくれたんだ!あとこんなもの読むなよ、ガキが!」


俺はエロ本を奪い取り少年の胸元を掴む。


「何ってモテるようにしてあげたんじゃないか。あと俺ガキじゃないよ。人間で言うと100歳いってんだ」

「はぁ?」

「インキュバスってアンタなら知ってるだろ?俺はそれで女を喰う時以外はこの姿のほうがいいんだよ。燃費いいし」


インキュバスってアレだろ?エロゲとかにも出てくる悪魔だっけか。


「ふーん。そ、それよりもなんで女にモテないんだよ!最近男に迫られてるんだけど」

「ああ。だってアンタ女にモテたいって言ってなかったじゃん。つまりどっちでもよかったんでしょ?」

「どっちでもよくねー!俺は女の子がいいんだよ!男にモテたって嬉しくねぇ!」


なんだそのちゃんと契約に書いてあったでしょ?と言う悪徳業者みたいなのは。

ふぅん、と悪魔は鼻で言い空気は変わる。

足がすくむ。


「契約破棄する?破棄しちゃったらそれこそ大変だよ〜。ホレさせた人たちの欲情いっぺんに受け止めなきゃいけないんだから」


お尻ガバガバになって肉便器になっちゃうかもね?悪魔は言う。

し、尻が・・・ガバ、ガバ?に、肉便器?

何それこわい。


「でもぶっちゃけ対価貰ってるし破棄はできないけどね?」


ニヤリと悪魔は笑う。

はっこんなデタラメな契約させられて何を失ったんだ俺!


「対価何もらったか聞きたい?」

「ああ。怖いけどそれによって破棄するか決める」

「お前から貰ったものは女の子を抱く体だよ。つまりお前はもう女の子を抱けない」


What?

女の子を抱く体?俺の体はここにある。

え?抱けない?一生DTでいろと?




 




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