笠松先輩は俺を剥がし、飛び蹴りをかます。
流石黄瀬の先輩・・・!
師匠と呼ばせてください!
倒れた黄瀬はほっておいて俺らは席につく。
俺のテーブルには日向と伊月、カントクとコガがいる。
人数多いから4人席に無理やり5人座った。
にしても笠松師匠のとこのメンツ濃いな。
変態1〜3号まで勢揃いだ。でもきっと師匠ならなんとかできるはず。
伊月から烏龍茶をもらってグラスを宙に掲げる。
「じゃあカンパ・・・」
「すまっせーん。おっちゃん2人空いて・・・ん?」
店の扉を開けたのは正直今1番会いたくなかった3人中2人。
緑間と高尾だ。
俺だけでなく誠凛バスケ部全員が固まる。
「あー!歩ちゃん先輩発見!」
「むっ。なんだと」
「いやああ何このデジャブゥ」
今度は緑間と高尾の抱擁。
あ、おい何カントクたちそそくさと隣のテーブルに避難してんだよ!
「負けちゃったから歩ちゃん先輩ウチに来ないって思うと寂しくてさぁ〜。宮地先輩なんか泣いてたんだよ?」
「ソウカ。ソリャ可哀想ニ。手に頬ずりすんのやめろ」
「今からでも遅くない。やっぱり手続きしましょう、歩さん」
「お前ら人の話聞いてたよなぁ!?お前ら負けたんだってーの!緑間どさくさに尻揉むな!」
水戸部と火神に取り押さえてもらうように頼んでなんとか安息。
高尾は笠松師匠と隣に座ってポジションについて盛り上がる中、1つのテーブルがさっきよりも重圧を増した。
黒子、黄瀬、緑間、火神と変態1〜4号勢揃いだ。
仲間が増えたよ。やったね、歩!
「あの席パネェ!」
「ちょっとちょっとチョーワクワクするわね!」
「お前これ狙ってただろ」
「えーまさか〜」
どこがだよ、カントク。
カントクの頭からなんか顔と手が出てきてるけど。
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