高尾に2人をはがしてもらってすぐさまドアの近くに向かう。

3人には俺から半径2m離れてもらうように言った。


「つか俺宮地先輩がドルオタだって知らなかったんですけど」

「俺もなのだよ」

「普通後輩にドルオタです、なんて告白するかよ。轢くぞ」

「とっとりあえずその画像消してください、お願いします」


恥ずかしさのあまりに土下座。

本当に消して!一生のお願いだから!


「・・・嫌だ」

「っなんで!」

「アユちゃんは俺の中で勝利の女神なんだよ。中学もアユちゃん見た次の日の試合俺は勝つことができた。高校でもレギュラー獲得前の試合でアユちゃんの画像を見て獲得した。つまりアユちゃんは勝利の女神なんだ!」

「キモいキモい!本人目の前にして熱く語るな!しかも女神じゃねーし!」


宮地さんは興奮しすぎたのか鼻血を垂らしながら画像に頬ずりする。

わぁ・・キメぇ。


「アユちゃんはあの1回しか出てないが1部のファンから根強い支持を受けてた。例えそのアユちゃんが男であったとしても俺はファンを止めんっ!」

「宮地先輩・・・」

「気持ち悪いと思ったが撤回するのだよ」

「撤回すんな!キモいのは事実だ緑間!」


緑間はくまの人形片手にふとっ考え込み、ニヤリとほくそ笑む。

うわっなんか嫌な予感がするわ。


「宮地先輩。今日の我が儘使っていいですか?」

「あ?なんだよ急に。ロクなことじゃなかったらトラックで轢くからな」

「大丈夫です。先輩も喜びますよ。誠凛との試合でウチが勝ったら歩さんを秀徳に転校させてください」


ん?コイツ何言った?頭おかしいんじゃねぇのか?

まず今日の我が儘ってなんだろうなぁ〜ハハハッ

それに一生徒が転校させるけんげんなんて無いしな。


「お前の我が儘もたまにはいい事言うじゃねーか。俺から大坪と監督に伝えておこう」

「なっにぃ!?」

「やったー!歩ちゃん先輩と一緒に練習できる〜!」


緑間お前どんだけ待遇されてんだっ。

宮地さんもすんなり了承してんじゃねー!!









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