「いや。寝かせて。むしろ帰らせろ!」
黒子のいつもの無表情な顔に恐怖を覚えて立ち上がろうとするがガッチリ腰を掴まれているせいで立ち上がることができない。
「黒子っちばっかずるいっスよー。俺たちもいるんスから」
「そうだぞ黒子。俺らにもよこせ」
「この時ばかりは先輩より身長低い事を感謝しますね。きっと先輩は僕をターゲットにすると思ってましたし」
ターゲットにすると思っていた?
つまり黒子は俺が襲う事を分かってたってのか。
「ええ。可愛い先輩に忠告しますけどひたすらセクハラを我慢する姿は可愛さ2.5倍増しなので他の男にはしないでくださいね」
痺れを切らした火神は黒子の上に乗る俺を持ち上げてベッドに寝かせる。
「歩さんホント言ったとおりにするなんておバカなんスね。真っ赤な顔して目を瞑られちゃ襲ってくださいって言ってるようなもんじゃないっスか」
「今日1日そんな可愛い先輩の姿見てたせいで歯止めきかねーかもしんねーけど先輩受け止めろよ?」
「ひっ、バカってなんだ!黄瀬!あと受け止めたくねーし。そんなにシたいならお前ら3人でしてろよ!」
黄瀬はネクタイを緩め俺の手をあげて一括りにする。
今の俺の服装がTシャツに半パンと脱がせやすい服がダメだったのかあっという間に全裸にされる。
足を必死にバタつかせるがそんなぬるい攻撃はヤツらにはまったくダメージを与えれない。
黒子はひょいひょいと足をかわして耳元で囁く。
「先輩。教えてあげましょう。あんな掲示板の書かれた事を間に受けちゃいけません」
「えっ、なんで知って・・・」
「先輩の事ならなんでも知ってる、と言いたいところなんスけど赤司っちからURLが送られてきて知ったんスよ」
征十郎ぉぉぉぉお前なんで知ってるんだよぉぉぉぉ。
「我慢しろとか攻めてみろとか教えてもらったから実行したんだろ?でもそれは逆効果だったな、先輩」
火神は俺の顎を掴み噛み付くようなキスをする。
時々歯と歯が当たって痛い。
「っはぁ・・・・ふぅん・・・」
「エッロ。やっぱ歩さんエロいっス。黒子っちたちが最初貰ったなんて許せないっスけど今この先輩の顔見れただけでもいいっスわ」
「じゃあ黄瀬くん帰りますか?」
「まさか。あんなネットの波に先輩の可愛さを振りまいた罰は与えないと」
ようやく火神とのキスが終わると酸欠で頭が霞がかる。
その時黄瀬がどんな顔をしているのかわからなかった。
ただその次の瞬間に3人の体温が違う手が俺の体に触れた事だけは理解できた。
「んぅ・・・っふ・・・やめっ」
「イヤっスよー。今日は寝かせないっス」
黄瀬の言うとおり俺は寝かせてもらえなかった。
それどころか朝練にも遅れ、俺だけ日向とリコにこっぴどく怒られた。
理不尽だ!!!俺は被害者だというのに!!
くろちゃん自体が閉鎖されていた事に気づいたのはそのまた次の日の事。
文句でも書いてやろうとスレに行こうと思った矢先の事だった。
(歩のバカ可愛さをこれ以上大勢の人に知られたくはないからね)
(流石赤司くんです)
もう頼りません!
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