マウストゥマウス、接吻、キス。

黒子はあろうことか初対面の先輩である俺にキスをしてきやがった。

部員の目の前で!


「んっ、ふぅ・・・」

「はっ・・・」


まさか口内を舌で犯されるとは思わなかった。

酸欠で俺は肩で息をし、生理的な涙が出てくる。

力が入らなくてペタンと床に座り込む。


「ごちそうさまです。先輩」

「何がだバカ野郎・・・」


まだ息が整わない。むしろ逆に酷くなってる気がする。

今までポカーンと見ていた部員たち。

日向はすぐに我に返り俺と黒子を離す。


「お前ら何してんだよ、ダァホ!」

「うるせぇ!俺だって聞きたいわ!だっだって・・・男にキスされたなんて・・・」

「何生娘みたいな事言ってるんだ、結城。にしてもエロい」

「っ伊月のバカ!」


俺はすぐさま水戸部に抱きつく。

ああ、俺の癒し。大好きだよ、水戸部


「先輩。僕というものがありながら堂々と浮気ですか?」

「ひぃっ!なんでお前いるんだよ!さっき日向のとこにいたじゃねーか」

「だって恋人ですからね。一緒にいるの当たり前じゃないですか」


まだ固まっている1年を差し置いて俺は処女を守るために黒子から逃げる。

カントクが怒って今日のメニュー3倍を全員に命じたのはそれから5分後の事だった。




(先輩。今日僕の家に来ませんか?)

(全力で断る!ぜってぇ行かねえ!)





始まる変化。これは序の口!







 




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