■チェシャ猫の場合(黒子)
「・・・僕らのアリス。君は何をしているんだ?」
「歩先輩のローブをめくって下半身を見ています」
「この変態ー!!」
頭から足まですっぽり覆う灰色のローブを着ている歩は今自分の目の前で広がっている光景に驚愕を隠せなかった。
自分よりも身長の低い女装男にローブを腰の辺りまでめくられる。
そして無表情で見られているのだ。
下半身を。お尻と陰茎をじっと穴が開くぐらい見つめられる。
今すぐにそのめくっている手を叩いて辞めさせたいところだが住人はアリスの意思を超えることはできす。
ただその羞恥プレイを早く終わるよう願うしかないのだ。
「もう辞めてほしいなぁって思うんだけどダメかな?」
「いいえ。まだ見たりません。むしろもっとめくってください。次は歩先輩の乳首をみたいです」
「っ・・・もう嫌だ。この変態」
思わず涙が出る。
しかしその涙を拭ってくれる人も黒子を止める人もいない。
絶望的、その言葉がよく似合う。
「さてと」
灰色のローブを元の位置へと黒子は戻す。
やった!ようやく飽きてくれた!と歩は心の中で小さくガッツポーズを決める。
「歩先輩の下半身を目に焼き付けたところでヤりましょうか」
「えっ何そのついでだしやろうか、みたいなの。やだよ。掘られたくねーし」
「先輩。僕はアリスですよ?アリスの言う事は?」
「っ・・・僕らのアリス、君が望むならぁ!」
思わず涙が出てくる。
黒子はその涙を舌でチュっと吸う。
「泣かないでくださいよ、先輩。そんなに嬉しいんですか?僕頑張りますから」
「違う!これ嬉し涙じゃない!ちょ、やめっローブ脱がさないで!」
嫌々言いながらも歩は全部脱がされ黒子に愛されたという。
(もうやだぁ!歪みの国の住人やめたい!)
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