□帽子屋とネムリネズミの場合(緑間・高尾)
「ぎゃー!」
帽子屋の悲鳴が響き渡る。
3時のお茶会。
今日もまたネムリネズミが寝ぼけて帽子屋の手にフォークを刺したのだろう。
そう思った薔薇たちは関心もなくそっぽを向いている。
しかし今日は違っていた。
いつもは2人だけのお茶会。
今日はそこに2人のお客様。アリスたちがいた。
「んー手ぷにぷにしてて気持ちいいねぇー。俺クセになりそう」
「ぎゃあああ何触ってんだ!離せ、離せよアリス!」
「アリスだなんて通り名じゃないか。俺には高尾って名前があるんだから。にしても歩ちゃん先輩の嫌がる声もすっごくクる」
高尾は嫌がる帽子屋、歩を羽交い絞めにして手をぷにぷにと触る。
歩はジタバタと抵抗するが杞憂に終わる。
むしろ体力が削られているだけで高尾の思うツボだった。
「ネッネムリン!」
一緒にお茶会をする友人、ネムリネズミを呼ぶ。
彼なら助けてくれる。そう思ってみたが現実はそんなに甘くはなかった。
「ふ・・・ん・・・っやあ」
「ふむ。いい弾力なのだよ。触り心地もよし。形もいい。最高だ」
ネムリネズミは緑間によって尻を揉まれていた。
眠りながらもフォークを握り締め緑間の手を刺そうと頑張ってみるが快楽に負ける。
フォークを握る手が震えフォークをカシャンと落とす。
そしてまた握る。そんな行動がエンドレスに続いていた。
せめてもとお尻を振って嫌がってる事をアピールするが逆効果。
「誘っているのか。仕方がないな。思う存分可愛がってやるのだよ」
お尻を揉みしだく力がますます強まった。
「アリス!お前たちは何してくれるんだ!」
「んー。俺たち別にシロウサギなんて興味ないけど君たちには興味あるなぁって」
「ひっ・・・」
高尾と緑間は怪しく笑う。
「まだ3時になったばっかりだし、楽しくお茶会しようねー」
(ネ、ネムリン助けろ!)
(む、むりぃ・・・)
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