高尾くんは俺の手を両手でずっと握ったまま離してくれない。
それどころか高尾くんは指を動かして俺の手を堪能するかのようにやわやわと触る。
数分握手が続きようやく解放されたと思ったら高尾くんは緑間の方を向きこう言い放った。
「真ちゃん!歩さんはお尻だけじゃないよ。手も声もいいね。俺勃っちゃいそう」
「そうか。確かに声はいいとは思っていた」
「歩さん啼かせたらめっちゃいい声で啼きそうっスよね」
えっ、えっ。
勃っちゃいそうとか好青年は言わない。
何3人で意気投合しちゃったりしてんの。
「あ、歩さん俺手と声フェチなの。歩さん俺の好みド真ん中!という訳でよろしく!」
幻聴が聞こえるなぁ・・・何言ってんだろう。高尾くん。
訳がわからないよ。
「黄瀬」
「分かってるっスよ」
「えっえっちょえっ」
俺がトリップしてる間に黄瀬と緑間は高尾くんが牽いてきたリアカーに俺を乗せる。
そしてジャージの上を脱がせ手を縛る。
「ちょっと何すんだよ!」
「この際だからさっきの妄想を現実にしようかなって思ってるっス」
「歩さんにバイブの使い方を教えようと思いまして」
「あー!真ちゃんずるい!俺も歩さんの啼き声聞きたいー!」
ユニフォームから緑間の長い指が侵入、高尾が俺の腕を甘噛みしてきてヤられるか。
そう思った時に帰りが遅すぎると心配した誠凛バスケ部と笠松さんが現れる。
俺はカントクや日向に、黄瀬は笠松さんに怒られる。
緑間と高尾はその騒ぎの中どさくさに紛れて帰って行きやがった。
くそっアイツら次に会ったらぶっ殺す!
「ちょっと!結城くん聞いてるの?」
「はっはぃ」
(後もうちょっとだったね、真ちゃん)
(ああ。まあゆっくり行けばいいのだよ)
(誠凛とは地区大会でも会うし楽しみだっ!)
ゆっかいーな変態仲間がポポポポーン!
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