「いやぁ次の相手誠凛って聞いて挨拶しに来ようって思ったら迷子になるしたまったもんじゃねースわ。でもそのおかげで俺のご主人様に会えたんでいいですけど」
ねーと俺に同意を求めてくる黄瀬。
だれがご主人様じゃゴラ。
「なあ、日向。この記事の黄瀬って偽物なのかな?それともこっちが偽物?」
「知るかダァホ。どうせ結城が連れてきたんだ。アイツに処理させろ」
「日向酷い!俺被害者なのに!」
「被害者でも加害者でもどっちでもいいんじゃあ!お前また黒子の時みたいに練習倍になってみろ?お前のお宝本全部捨てるからな」
「いやあああやめぇえぇぇ日向さまぁぁ」
日向の鬼。鬼畜眼鏡め。
俺だって不可抗力だってーの。まず俺コイツが有名だってことも知らなかったし。
男に興味は全然ありまてん。
「まあまあとりあえず着替えてきなよ」
「伊月・・・俺お前のこと愛してるっ」
「はいはい」
ギューっと伊月を抱きしめる。
その時に突き刺さるような視線を3つほど感じたのは無視。
カバンを持って部室へ行こうとしたら1年コンビから脱出した黄瀬がくっついてきた。
「せーんぱい。俺が着替えさせてあげるっス」
「断る。全力で断る」
「脱がしも着せもするから先輩はなんにもしなくていい・・・っと」
黄瀬の手にものすごい鈍い音を鳴らしバスケットボールが当たる。
投げたヤツは火神か。
「せっかくの再会中ワリーな。けどせっかく来てアイサツだけもねーだろ。ちょっと相手してくれよイケメン君。あと先輩の着替えは俺がする」
「火神!?」
「火神君!!(ナイス!ついでに結城くんの着替え手伝ってる時に盛っちゃいなさい)」
「おい!カントク、なんか心の中漏れてっぞ!」
「え〜そんな急に言われても・・・よしやろっか!いいもん見せてくれたお礼!あと歩さんの着替えは俺がするっス」
急に始まった黄瀬と火神の1on1。
途中何か言ってた気がするがもう気にしない。
「コガ、着替えてくる」
「おー。でも見てなくていいの?2人もお前を賭けてるみたいだけど」
「誰が男に着替えさせてもらって嬉しいかよ。女の子ならまだしも」
「ハハッ。結城はいつもどおりだねぇ。いってらっしゃい」
「おう」
騒ぎの中音を立てずゆっくり体育館を出て行った。
部室に行きロッカーを開ける。
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