鼻血を出しながらはぁはぁ俺を見てくる巨体2人。
ひぃぃぃ怖い怖い!
横にいた小金井はギョッと驚き叫ぶ。
伊月と日向は固まっていた。
「ちょっと刺激ありすぎちゃったかな」
「かもしれませんね。もうちょっと盛ってもよかったかもしれません」
あわや大惨事な風呂場を平然と見渡す元凶2人。
「えーでも俺的にはこれぐらいがパーフェクトなんだけど」
「えーじゃねーよ!何遊んでんだお前ら!緑間も澄ました顔してるけど思いっきり鼻から赤いもの垂れてっぞ」
「これは違うのだよ。鼻からの精液だ」
「嘘つけぇぇぇぇー!なんだよ鼻から精液って!もうちょっとマシな嘘つけ!」
この後、高尾がはーいブラジャー脱ぎ脱ぎしましょうねーってシャワーをぶっ掛けられた。
その瞬間火神と木吉、あと俺の腕を持ってる緑間の鼻血の量が増えた。
宮地さんやなぜか水戸部までもツゥっと赤い線が鼻から見えたのは見なかったことにしたい。
むしろこの光景をなかった事にしたい!
「おい。そろそろ上がれ。じゃないと・・・」
「あ、主将」
「お・・・大坪、さん・・・」
早く上がった大坪さんがあまりにも長すぎる風呂に疑問を持って風呂場へとやってきた。
鼻血を流し、風呂場の床に座り込むチームメイトや他校の部員。
かたやそれを見てケタケタ笑う後輩の姿を見て何も言わずにピシャリと風呂場のドアを閉めた。
「ああああ行かないで、話を聞いてェェェェー!」
その後すぐに俺は大坪さんに誤解を解きに行った。
今までの事があるせいですぐに誤解は解けた。
が、それ以上に待ってたのは俺への説教及び謝罪。
大坪さんがいい人すぎて俺胸キュンしそうになっちゃった。やべー。
中谷監督は鼻血を出しているアイツらを見て逆上せたかと一言呟いて何処かへ行った。
何も知らないっていい事ですよ、監督。
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