今日1日の中で一番楽しみな入浴の時間。
というより俺は風呂自体好きだ。
温泉めぐりとか時間があったらしてーなーって想う。
この時間を邪魔されるのは正直ゲームやアニメを見てる時間を邪魔されるぐらい嫌なわけ。
「んじゃ、歩ちゃん先輩次は前洗いますね〜」
「ダメですよ高尾くん。そこは僕がします」
「お前ら何してんの、ねえ・・・」
そんな楽しみの時間、俺の腕は緑間によって宙で動けなくなっていた。
お風呂場で滑る危険性もあるから自慢の蹴りもできない。
そんな無抵抗な事をいい事に高尾と黒子は俺の体を洗っていた。
さりげにとかそんな生易しいものじゃない。
ベタベタ触ってくる。直で。
ここはソープかよ!って何度突っ込みそうになったか。
ソープ行った事ないけど・・・行ってみたいけど・・・ごにょにょ。
高尾はあっ!と何かを閃いてスポンジを勢いよく泡立てていた。
何をするのかと見ていると泡を俺の胸にペタペタと塗って何かを作っている。
「ねー宮地さん見て見てー!」
「あ?」
湯船で木村さんと談笑していた宮地さんが高尾の声で振り向く。
そして俺は無理やり立たされた。
「泡ブラー!ちなみにBカップ仕様!」
「ぶっ!」
「なるほど。腰に巻いたタオルがスカートのように見えます」
「なっなっ・・・」
しっかり泡立てられた泡で胸を覆われていた。
それは確かに女の子のブラジャーのようにも見える。
宮地さんは俺の姿を見る途端に噴き出す。
その声に釣られて火神や木吉、日向たちも一斉に俺を見た。
「結城・・・いいよ。すっごく」
「先輩って美乳っすね」
「わー!!木吉!火神!鼻血鼻血!!」
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