「と、いう事があったんです」
ううっと涙ながらに秀徳の監督さんに話す。
「・・・ご苦労さまだ。それで緑間の3Pシュートやら高尾の眼が今日は生き生きしているわけだ」
「知りませんっ」
秀徳の監督さんはポンポンと俺の頭を撫で、納得したように特にあの3人の動きを見ていた。
誠凛の動きを見ていると黒子と木吉が異様に怖かった。
「なぁ黒子・・・結城可愛いと思わないか?」
「ええ。今この場にいない火神くんが可哀想ですよ。とりあえずは」
「「あの人たちをぶっ殺そうか(しましょう)」」
何あれ。人殺しそうな顔してるって。
水戸部とかコガなんかビビってるし。
日向や伊月は苦笑いしてあの2人を見ている。
「ねーねー!真ちゃん!歩ちゃん先輩ウチくんのかな!?」
「知らないのだよ。歩さん後ろ向かないだろうか。恥ずかしそうに後ろを引っ張る歩さんが見たいのだよ・・・ふふっ」
「やっべぇ〜。あれはマズいだろ。下手なコスプレよりクるわ。よーしもう一本行くぞ!」
「大坪。あの3人こええんだけど」
「ほっといてやれ。原因は分かっている」
大坪さんが哀れんだ目線で俺を見ていた事に俺は気づかなかった。
結果はもちろん秀徳の勝利。
きっとあの時の俺らの勝利はまぐれで、勝利の女神ってヤツが微笑んでくれたからなんだろうなぁ〜とか秀徳の監督の隣で思ってたら数m離れた所から全速力で誰かがやってくる物音がする。
「歩ちゃんせんぱぁぁぁぁい!!」
「高尾くん離れてくださいっ。先輩は僕の・・・誠凛の部員なんですからっ!」
「黒子さりげに自分のものにしただろう。けしからんのだよ。歩さん(の尻)は俺のものだ」
「緑間ぁ心の中がダダ漏れだぞ。結城!俺の部屋に来いっ。押しメンの前回のコンサートの衣装があるんだ!ぜひ!着てくれ!」
「えーっと宮地さんでしたっけ?部屋に連れ込んでナニするんだろうなぁ〜。俺も黒子も許さないですよ?」
俺の体にまとわりつく変態!変態!変態の嵐!
ちょ、秀徳の監督さんさりげに逃げないでくださいよっ。
せめて自分の教え子ぐらいは連れてって!
緑間スカートめくんな!むしろスカートの中に潜り込んで尻の匂いかぐなし!
黒子も対抗して息子触んな!木吉は太もも好きだなぁおい。
高尾も宮地さんも虎視眈々と俺を狙わないで。お願いだから!
(思ったより効果あったわね・・・)
(カントクお前・・・)
(だいじょーぶよ。流石に貞操の危機になったら助けに行くから)
(そういう問題じゃねーだろ)
(日向、今のカントクはダメだ。眼が腐敗してる)
結城くん、明日は暑いしキャミソールにショーパンね!
←