「あれ先輩もうお湯に浸かってしまいましたか」
「んだよ黒子。俺が浸かっちゃいけないってのか?」
「いえ。背中を流そうかなって思って」
「なんだー黒子も思ってたのかー。結城の体を合理的に触れるもんなぁ」
「木吉先輩もスか」
「お前ら外で全裸で走ってこい!」
なんなんだよお前ら!
俺の心が休まる余地はないのか!
「なあ、伊月」
「どうした日向」
「木吉と結城の布団さ。正反対に敷くか」
「・・・きっと無駄足だと思うけどね。そうしようか」
「おう」
そんな2人の相談虚しく、朝起きたら木吉に抱きしめられている形で寝ていた。
おかしいなぁ・・・俺壁側で寝てたはずなのに。
木吉を無理やりはがして部屋をでる。
ん?なにやら煩い。
俺は騒ぎの大元へ向かう。
「げっ・・・」
「あ」
「歩ちゃん先輩!」
「アユちゃん!!」
そこにはいるはずのない尻フェチと手フェチとドルオタ。
おい、尻間。なんだその右手は。ワキワキしてる右手はなんだ!
高尾は目を光らせて俺に抱きつく。
「ぎゃあああ触んじゃねー!」
「もー!何言ってるの〜。俺と歩ちゃん先輩の仲じゃん」
「どんな仲だ、ごら。さりげなく腰触ってんじゃねーよ!」
「アユちゃんと・・・一緒の・・・場所で過ごすとか・・・はぁはぁ」
「いやあああ木吉でいいから助けてぇぇ」
「ちょっと!もう皆食堂にいるわよ!何やってるのよ」
我が天使のカントク様の声が聞こえる。
振り向くと可愛いクマのエプロンは血まみれになっていた。包丁にもついてる。
さあああっと皆の顔が青ざめた。
(お前らの学校はなんなのだよ!黒子!)
(誠凛高校です)
(そーゆーこっちゃないのだよ!)
(アユ・・・アユちゃん・・・)
セクハラで始まる合宿!
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