カチャカチャと火神は俺のベルトを片手で慣れた手つきで外す。

えっお前って元々ソッチだったの。


「元々じゃねーよです。アンタだからだ」

「易々と俺の心読むんじゃねー!というかお前さりげに脱がすな!パンツごと脱がすな!」

「だって先輩上の口で食べたくないなら下から食べさせるしかないじゃねぇかです」

「いっいやあああああああああ」


まさか黒子の前に処女奪われるとか嘘だっ!

犬でもリスでもねーわ。やっぱお前虎だよ。俺食われるわ。

外気に触れて縮こまる俺のマイサン。

くっそ恥ずかしいのに隠せるものもないし、状態でもない。


「優しくするから安心してくれ、です」

「無理無理。お前どう見たって凶器じゃん、それ。ケツの穴裂けちゃうよ」


平均ぐらいの俺の大きさを凌駕する火神の息子。

無理無理。例えポークビッツだとしても尻に入れられるのだけは勘弁!


「そうですよ。先輩が可哀想じゃないですか」

「うわっ!?」

「黒子・・・」


横で何事もなかったかのようにしゃがんでいる黒子。

ああ、黒子。お前が天使に見えるよ。

例えお前の視線の先が俺の下半身(特に俺のマイサン)だとしても!


「全く。教室に行ったらいないって言われて先輩レーダーに頼り来てみたらまさか火神くんに襲われてるだなんて」


先輩は僕のものなのに何してるんですか、と黒子は呆れた様子で言う。

俺は黒子のものでもねぇし。

第一先輩レーダーってなんだよ!怖いわ!


「とりあえず火神くん。先輩から離してください。先輩に挿れるのは僕です」

「それはできねぇ。先輩が誘ったんだぜ?俺の前でウインナー食ったり牛乳零したりよぉ」

「なんですか、それ。羨ましいですね。写真はないんですか」

「写真は撮ったがお前に見せねーしやらねぇ」


どうしよう。俺涙が出てきた。

後輩、怖い。



このにらみ合いは教室に戻ってくるのが遅いと心配してくれた日向や伊月が見つけてくれるまで続いた。


「お前本当に掘られなくてよかったな・・・」

「お尻にガムテープでも貼る?」

「ありがとう。伊月ガムテープはいいわ」


それからというもの俺の尻を狙う視線が1つ増え、セクハラも2倍になったのは言うまでもなく。

俺は1人での行動をあまり取らないように心がけた。





(女の子っ女の子・・・女の子可愛い)

((屋上で何があったんだ))





リスなんて思ってたそんな時期がありました!




 




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