甘えんぼDay/緑間・高尾


「なあ。高尾、緑間。1ついいか」

「何?燐ちゃん」

「なんなのだよ」

「邪魔。暑い」


190を超える男が後ろから、170を超える男が前から180もある男に抱きついてる図は見るに耐えない。

そして今の季節は夏。

クーラーが効いているとは言え肌が密着している部分から熱が産生される。

俺は汗だくだくになっていた。


「えーだって今日は甘えんぼデーって決めてたじゃん」

「そうだけど流石にこれはやりすぎだって。俺逆上せそうだもん」

「自分で言った事ぐらいはきちんと守るのだよ。人事を尽くしてないぞ」

「うるせー!」


コイツら2人は強豪バスケ部所属。

毎日遅くまで部活に自主練を行っている。

逆に俺はただの帰宅部で学校が終わればすぐに帰るお気楽野郎で。

クラスもバラバラでお昼休みぐらいしか会えないと駄々を捏ねた2人。

あろう事かあんなに大事にしてた部活さえも休みそうになっていた事もあった。

強豪で尚且つレギュラーな2人に練習を疎かにしてもらいたくなかった俺は部活が休みの日を甘えるデーと称し2人の好きにさせている。

今日みたいにまったりと部屋で過ごしたり、3人で買い物に行ったり、バスケしたり。

俺はその日は2人以外の事は考えず、また2人も俺の事だけ考えて過ごす。

それが俺が決めた甘えんぼデーなのだ。


「ふふふ。汗かいてる燐ちゃんも色っぽいからスキだよ」

「そりゃどーも。でも俺は汗臭いの嫌だから離れてくれると嬉しいな」

「どうせこの後汗をかくんだ。今かくか後でかくかの違いだろう?」

「バカっ!」


何がこの2人のスイッチを入れたのか。

緑間が後ろから俺の着ているタンクトップの脇の部分から手を滑り込ませて乳首に触れる。


「ふっ・・・」

「お前は本当に敏感なのだよ」

「っ誰がそうしたんだよ、誰が」

「もちろん俺らだけどさ。もちろん責任はとるよ」

「当たりま、ふぁ・・・だ・・・あっ」


高尾も前から服をめくり横腹や腰の部分をやわやわと触る。

2人も俺の反応に気分をよくしたのかどんどんと行動がエスカレートしていく。











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