復讐しよう/キセキ


「ふっふっふ」


ベッドに転がるのはモザイクがかかりそうなR18の危なげな玩具ばかり。

それを袋に詰めていく。


「待ってろよ、アイツら。アンアン啼かせてやるっ」


隣で気持ちよさそうに雑魚寝してるカラフルなキチガイどもの啼いてる様子を想像して笑う。

水無月、アイツらに復讐してこようと思います。


コソコソと隣の部屋に入る。

今日は俺の家でお泊り会なわけだが、何分狭いので皆には隣の部屋で寝てもらっている。

俺が一緒に寝るには狭すぎるからと俺は自分の部屋で寝ているわけだが。

そーっと音がならないようにドアを閉めて思わずにたりと笑う。

いかんいかん。時間はないんだ。さっさとはじめよう。


復讐というのは毎回毎回俺の腰が砕けるまでマワしながらヤるアイツらに俺の苦しみをわかってもらおうとこの大人の玩具で犯そうと思う。

手始めに全員の手足を縛る。

じゃないと俺より身長低い黒子や赤司はいいが残り4人を抑えるなんて事は無理だ。

そしていつも俺の中に入れる馬鹿でけぇ息子たちをイけないように縛る。


「(睡眠薬本当に効いてんだな・・・全然起きないや)」


夕食後のお茶にちょろっと睡眠薬入のお茶を飲ませたのが未だに効いてるのには少し不安を覚える。

まあでも今日も部活だったわけだし疲れてるんだよなと自分に言い聞かせて次の段階に行く。

次は縛った息子たちにローターをつける簡単なお仕事。

アイツ等の派手な頭の色とおんなじ色のローターを集めるのは至難の業だったが今日の日までに集めれたのは幸運でしかない。

手始めに近くにいる赤司につけよう、そう思った時に縛ったはずの手が俺の腕を掴む。


「随分楽しいことしてるじゃないか、燐」

「えっ・・・」


赤司の言葉を皮切りに皆がむくりと起きる。

しかも縛ったはずの腕は自由に動いていて横に紐だけが虚しく残っていた。


「お前の考えは分かっていたのだよ、馬鹿め」

「睡眠薬入りのお茶は水無月っちが皿洗ってる間に捨てたっス」

「水無月くんの部屋でいかがわしい玩具とか紐があるのは見えていたので態と縛られてるフリをしてました」

「まあ赤ちんがすぐに抜けるような方法教えてくれたしねー」

「うわー。お前よくこんだけ集めたな」


いそいそと息子を縛っていた紐を解き俺の前に迫ってくるコイツら。

えっ、嘘だ。


「覚悟はいい?」


俺の復讐劇はものの数分で終わった。









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