黒子夢【朝型の吸血鬼9cc/オワタP】
「んー朝か〜」
父が吸血鬼、母親が人間のハーフで生まれた俺。
吸血鬼は朝に弱くて夜に活動、そんなイメージを取られやすいが俺は朝型の吸血鬼だ。
早寝早起き。
普通の人間よりか健康的な生活を送っている。
朝から学校、夜に寝て。
別に人間と変わらない。
血ももちろん飲むけど俺はまだ子供だから9ccでお腹いっぱい。
たまにマントで空を飛ぶけど木の枝に引っかかって人にバレるんじゃないかってヒヤヒヤすることも。
俺には最近気になってる子がいる。
「おはようございます」
「おはよう、黒子」
名前は黒子テツヤ。
運動部だって言ってたけどその割に筋肉がついていない線の細い体に白い肌。
そんな体に噛み付いて血を飲んでみたいけど我慢。
せっかく高校に入って友達になってくれたのにそんな事をして友達を失いたくない。
「どうしましたか?」
「い、いや。なんでもない」
黒子の肩に手をかけたところでふと我に返る。
我慢!我慢だ!
頭を左右に振ってごまかす。
しかし、自分の理性を保つのに精一杯で黒子が怪しく笑っているのに俺は気づかなかった。
「(必死で可愛いですね。もうちょっと素直になるまで待ちますか)」
「くっ黒子!行くぞ!」
「分かりましたからそんなに急かさないでください」
黒子が俺が吸血鬼だって事を知ってるって知ったのはそれからしばらくしたあと。
(9ccでいいから血液頂戴!)
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