「あっ真白!」

「おっはよー真白くん!」

「おはよう沙月、奏」


学校へ登校している最中、Lockの最年少メンバーの桐生沙月と本上奏に呼び止められる。

朝から元気だなぁと思いながら振り向くとお互い袋にいくつかのお菓子の箱が入っていた。


「あ?これ?今日ポッキーの日だから学校のみんなで食べるの!」

「べ、別に私はそういうつもりはないんだけどたまたま新発売のヤツがあったから・・・」

「ポッキーの日?」

「えー!真白くんポッキーの日知らないのぉ!?」


奏に聞くと11月11日で棒が4本並びポッキーの日らしい。

お菓子メーカーの策略だろうが彼女たちが幸せならそれでいいだろうけど。


「久々に制服姿の真白くん見れたしこれあげる!」

「ホント白ブレザーとか目立つわね、アンタ・・・変に似合うし」

「ほっとけ。どうせ沙月ヤクザとか思ってんだろ。奏いいよ。お菓子は2人で食べな」


2人と話していると遠くから黄色い犬が俺の名前を呼ぶ。

これ以上無視するとかえって目立ちそうだ。


「2人もすまない、人が呼んでるみたいだから俺行くわ」

「あ、うん。むしろ引き止めちゃってごめんね」

「アンタ友達いたんだ・・・・」

「ほっとけ。じゃあまた機関で」

「うん!ばいばーい!」


沙月と奏と分かれて黄色い犬、もとい黄瀬の元へ行く。

黄瀬は誰から見ても不機嫌丸出しだった。


「・・・今の女たち誰っスか?」

「機関の後輩だ。お前が思ってるような関係じゃない」


そう言うとさっきの不機嫌はどこへやら満面の笑みを浮かべて抱きついてくる。

暑苦しい、うざい。

手をつねってみるが全然効果なく、仕方がないのでそのまま学校へ登校した。


「おはよー白ちん」

「おはよう。紫原。ちょっとこの黄色いのどかしてくれないか」

「いーよー黄ちんアレ最後に回すかんね」

「えっちょ勘弁っス!」


バッと黄瀬は俺の体から離れる。

途中紫原が何を言っていたのかは声が小さくて聞こえなかった。













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