青峰夢【Notebook/buzzG】
「何だこれ?」
「紙切れ?」
子供の頃に海岸で拾った紙切れの束は俺の未来が書いてあった。
最初は信じられなかったが、その紙切れ通りに事は運ばれていった。
出会う人、成功すること、失敗すること。
とうとう俺はその紙切れを信じるように、すがるようになった。
そして、預言書にはかかれていない事項・・・バスケを辞めた。
「バスケしねぇの?」
「しない。だって預言書には書いてないから」
そういうと青峰は悲しそうな顔をする。
「バカ野郎!そんなもの簡単に信じんのかよ!」
「だって何もしなくても、何も考えなくても事は進んでいくんだ。楽じゃないか!」
「じゃあ・・・!」
俺と一緒に未来を確かめに行こうじゃないか。
そう青峰は言って俺の腕を引っ張り走っていく。
夜行便がそろそろでるんだ、とがむしゃらに。
(預言者がかいたアイツの未来なんか俺が消し去ってやる)
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