「白ちん。ほらついたよ」
「ん・・・っ」
俺は歩く事どころか立つ事もできず体の大きい紫原に部室まで運ばれた。
ゆっくりと部室の床に下ろされる。
いつもなら硬いコンクリートのそこは今日はダブル用の敷布団が1枚敷いてあった。
その布団のシーツが皮膚に当たるだけでも体に痺れが発する。
はぁ・・・と熱篭った息しかでない。
「本当にエロいっスね」
「にしてもこれはやりすぎだろ、大輝」
「大丈夫だって。後遺症はねぇって言ってたしよ」
自分の頭の上でなにやら話し声が聞こえるが頭の中に入ってこない。
とりあえずこの体に溜まっている熱を吐き出したくてしょうがなかった。
「さってと。シロちゃん。お着替えしましょ」
「も、も・・・い?」
シュルシュルとネクタイが桃井によって解かれる。
ブレザーはシワにならないようにとハンガーにかけられ、シャツのボタンをゆっくりと外された。
「桃ちーん。なんてそんな焦らすのさぁ。早くヤろうよぉ」
「バカだなぁ。敦は。キチっと着込んでいる服を脱がしていく楽しみってものがあるんだよ?」
「にしてもただシャツを脱がせただけなのに驚くぐらいにエロいですね」
カチャカチャとベルトを外される。
外気に肌が晒され少しだけ冷めた頭が動く。
今俺は何をされているんだと。
女子に何故脱がされている。
そしてどうしてアイツらはそれを囲んで舐めまわすように見ているんだと。
身をよじって抵抗をしてみるも熱に浮かされた体は易々と女子に押さえ込まれる。
そっか。流石に寒いよね?と桃井は上から白いワンピースを着せられる。
ノースリーブでレースが全体にあしらわれており胸のところに大きなリボンがついている。
何故ワンピース・・・?
ワンピースに気を取られていた隙に桃井は俺のズボンと靴下を脱がした。
ズボンという砦がなくなり股の下が落ち着かずスースーする。
短いスカートを頑張って引き伸ばす。
「・・・っ」
「かわ、かわ・・・ぶっふぉ」
「汚いのだよ、黄瀬」
「んふふ。それでこれとこれを付けてっと」
上機嫌になっていく桃井は頭に白い猫耳と首元に赤い首輪をつける。
「かんせー!白猫シロちゃん!」
桃井は手鏡で俺の姿を移す。
そこにいる俺は白いワンピースに猫耳をつけたただの変態でしかなくて。
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