「そろそろ時間だな」
「うぇーもう授業っスかぁ」
「学生の本業は勉強なのだよ。しゃきんとしろ」
赤司の一言により解散。
俺らは教室へ戻っていく。
廊下の真ん中を不本意ながら黄瀬と青峰と一緒に教室へ帰る。
「真白」
「あ?」
途中青峰に呼び止められる。
ポケットの中から出された1つのチョコ。
何だお前食べ物持ってるじゃないか。
「飴のお礼だ。やるよ」
「ああ。ありがとう」
ちょうど甘いもの欲しかったので包み紙を開けようとした。
が、それは青峰によって止められた。
「それ酒入ってんだ。食べるなら放課後にしろ」
「そんなもん俺に渡すなよ。俺もお前も中学生だってーの」
「うるせぇ。とりあえず放課後だぞ。いいな」
念を押されたら従うしかない。
俺は目の前のチョコに後ろ髪を引かれつつポケットの中にチョコを入れた。
(まずは第一段階成功)
(後は部室に呼び出すだけっス)
(チョコ・・・食べたいチョコ)
何も知らないほど怖いものはない
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