「どうしたんだよ、大我」

「な、何が、だ」

「気持ち悪い」


近所に住んでて、家族にも顔が知れてる俺の家に泊まらせるのは非常に簡単。

俺しか帰ってくる人間がいない俺の家はヤるには持ってこい。

だから飯食って風呂入ってベッドへという自然な流れがある。

ただ今日は黒子との話もあってその流れもドキドキしてきた。


「今日やめとくか?なんかお前顔赤いし」


俺の顔を覗き込むように見る燐。

俺は思わず赤面し、横を向く。


「べっつに何ともねー!ほら脱げよっ」

「ムードもへったくれもないヤツ」


ブーブー言いながらも顔を離し、Tシャツを燐は脱ぐ。

俺とは違って帰宅部な燐は黒子以上に肌が白く筋肉もついていない。

ズボンもパンツも脱いで一糸纏わぬ状態でベッドに寝転んだ。


「ほら・・・この状態恥ずかしいんだから、さ。早くスるならシようぜ」

「おう」


ベッドに膝をかけて、燐の体を跨ぐ。

俺の首に手が回り、そのままキスをした。


「ふぅ、あっ・・・」

「いい匂い」

「いっ、ま風呂入ったばっかだし、っぅん大我もじゃないか」


首筋、鎖骨、そして乳首を舐める。

燐の体からはボディーソープのフローラルな香りが漂っている。

同じ物を使っているはずなのにその香りは酷く性的で。

俺は思わず肩を噛む。


「たまんねぇな」

「っく・・・大我噛むなって何回言えば気が済むんだ」

「しゃーねーだろ。燐が美味そうな匂い出してる方が悪いんだ」

「横暴なヤツ、っあ」


昨日もシてたせいで燐の中は少しだけ緩んでいた。

指にローションを垂らして入れようとすると待って!と静止の声がかかる。


「んだよ・・・」

「今後ろ向きになるから待って」

「いいじゃねーかよ。いつもヤってない体位でもしよーぜ?」

「俺がやなの!だからその手どけて」


その手とは俺が燐の腕を束ねている手。

じゃねーとコイツ自分で自分の手を噛むから。

行為が終わった後の痛々しい手を見るのは懲り懲りだから何かしらの形で防いでる。

紐で縛ったりこうやって俺が押さえたり。

いつもだったらほらよってすぐに開放して後ろ向きにさせるが今日はその願いは聞かない。


「このままでいいんだよ」

「ぐっ、た・・・大我ァ」









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