僕は大輝兄が作ってくれたタコさんウインナーを1口で食べる。

涼太兄のとは違ってちょっと苦い気もするけど美味しい。

ニコニコしながら食べてるとテツヤ兄は携帯で僕を撮る。

食事中行儀悪い!とリコ母さんが止めさせてもシャッター音は鳴り止まなかった。

あ、逆エビ食らってる。


「おはよう・・・皆」

「征十郎。いくら部活の事が大変だからって遅すぎだ。部活の主将がこうでどうする」

「うるさいです、順平さん。おはよう、燐」

「おはよ。征十郎兄」


一番遅く起きてくるのは征十郎兄。

部活で主将をしているみたいで夜遅くまで部活の事をやってる。

そのせいでお寝坊さん。順平父さんもリコ母さんも多めには見てる部分があるけど心配みたい。

僕のほっぺを征十郎兄の冷たい両手が挟む。

冷たくてびくって肩が震えた。


「燐。朝のお約束は?」

「う〜。やるの?」

「もちろん。ほら」


征十郎兄は顔を近づける。

僕は恥ずかしくなって目を瞑って征十郎兄の唇にチューをする。

小さい頃から朝起きると征十郎兄にチューをし続けてる僕。

だけど大きくなっていくにつれて兄弟でチューをするのはおかしいって隣の席の和成くんが言ってたのを聞いてから嫌って言うようになった。

でも、征十郎兄はおかしくないんだよって言う。

どっちが本当か分からないけど、とりあえず恥ずかしいなぁ。

皆のいる前でチューは恥ずかしいからチューしたらすぐに床を見ながらご飯を食べ続ける。


「あら。もうこんな時間。皆!朝練の時間よ!」

「っと。俺もそろそろ行くかな。んじゃリコ行ってくるわ」

「うん。行ってらっしゃい順平くん」


バタバタと慌ただしく家を出て行く順平父さんとお兄ちゃんたち。

まだ登校には時間がある僕とリコ母さんは玄関までお見送り。

2人で皆の頬にチューってして見送る。


「今日もいってらっしゃい!」



僕のお兄ちゃんたちは少し変です。

でも僕のお兄ちゃんはカッコイイ。

そんなお兄ちゃんが僕は大好きです!






(あー燐は可愛いなぁ)

(今日寝言でお兄ちゃん好きって言ってたの聞いちゃった。ふふっ)

(んだとそんな事言ってたのか)


目に入れても痛くないというのはまさにこの事




あとがき

歌音様リクのキセキがもしもお兄ちゃん達だったらでした。

両親は迷った挙げ句の日リコです。

もし苦手でしたら申し訳ないです。

ショタ主を愛でるだけのお話になってしまいましたがいかがでしょうか?

お互いブラコンで日リコも息子たち可愛い!な家族和気あいあいな感じです。

苦情は歌音様のみ受け付けます。

リクエストありがとうございました!









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