皆に相談があるんだ。
ハロウィン数日前、部活終了後部室でたむろっている時に赤司が切り出した。
「真白にイタズラしたくないかい?」
「あ?」
「え?」
「はぁ・・・」
「賛成っス!」
「わたしもー!」
「んー」
赤司の一言にメンバーはそれぞれ反応を返す。
理由を問いかけてみると、
【いつも澄ました顔の真白を慌てさせたい】という赤司の暇つぶし。
黄瀬と桃井、紫原は賛成。
他のメンバーは何言ってんだコイツと言った反応。
「俺一回でいいから真白っちに女装させてみたかったんスよね!」
身長低いし、目つきが悪いことを除けば女顔だし。と黄瀬。
「きーちゃんその気持ち分かる〜。私猫耳と尻尾つけたシロちゃん見たかったの」
警戒心強いし、自分が擦り寄りたい時だけ擦り寄ってくるなんて猫ちゃんみたいじゃない?と桃井。
「んー。白ちんたまーに美味しそうな匂いするよねぇ。生クリームとかかけたらもっと美味しくなりそう」
顔にかけて食べるんだー。と舌を舐めながら紫原。
ただのイタズラなはずが3人の意見によりマニアックなものへと変わっていく。
まだメンバーの中で常識、というものを持ち合わせている黒子と緑間はそんな3人から一歩後ろへ下がる。
「涼太もさつきも敦もなかなか面白い案を出すね。じゃあその意見に僕は真っ赤な首輪を付け足そうか」
白い肌に赤って映えるだろう?猫にだって首輪は必要さ。
赤司は怪しげに笑う。
王者は絶対。
あと数日後に上記の姿をした真白がこの場にいるだろう。
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