朝目覚める。

今日はそう言えば黒子を始めとした変態キセキと遊園地だったかと思い出す。

無理やり・・・首を上下に振らなかったら今この場で犯してやろうかと言われたのは寒空の下。

まだ幼気な少年少女が公園で遊ぶ時間。

あの時は涙出そうだった。逃げたくても八方塞がりで、手はしっかり征十郎に握られていた。

左右に振ってたら確実のあのままヤられてた。

つーかアイツら俺より年下のくせに我が儘ばっか言いやがって。

なんだよ遊園地一緒に行かなかったら犯すって。

可愛いおねだりかと思えばゲスいおねだりだし。


「はぁ・・・」


ため息を1つついて洗面所へ向かう。母さんは夜勤でまだ帰ってきていない。

顔洗おうと思い鏡を見ると見慣れないものがあった。


「ひっひぎゃああああ!!」




黒子 Side


先輩に遊園地行きましょうねって約束した日。

皆さんは今か今かとウズウズして約束の30分前なのに集まっていました。

遅刻魔の青峰くんやお菓子を買いにフラフラとコンビニへ道草食っている紫原くんだって何処も寄らずに来たと言っていました。

珍しい事もあるんですね。

と、6人は集まったのにもう1人だけが集まらない。

そう。重要な歩先輩が。


「歩さんは遅刻か」

「何かあったんスかね?」


緑間くんや黄瀬くんも心配しています。もちろん僕も心配してますよ。

先輩は本当に可愛らしいので来るまでに犯されてないかとかとても心配しています。

むしろ犯される前に僕が犯しますけどね。

ふと赤司くんの様子を見ると携帯の画面をじっと見ている。

どうしたんでしょうか。


「歩が風邪ひいて来れないらしい」

「えっ!?」

「あ?」

「んー?」

「どういう事なのだよ」

「・・・嘘ですね」


だって昨日元気に動いてましたし。風邪引くような事もしてません。

やっぱり行きたくなかったんでしょうか。お仕置きですね。

赤司くんはパチンと携帯を閉じ鞄の中にしまう。


「歩の家に行こうか。理由はともあれ僕を待たせるなんて甚だしい」

「俺歩さんの家初めてっス!」

「俺もなのだよ。というかこの中で歩さんの家に行ける可能性があるのは従兄弟の赤司と認めたくはないが後輩の黒子だけなのだよ」

「もちろん僕も行った事ありますよ。むしろ先輩の入ったお風呂の水だって飲んだ事あります」

「流石テツだな」









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