カントクの命令で今桐皇にいる。

なんでかと言えば練習試合を申し込むためだ。

監督とは話ついて、一応主将の今吉さんにもと今吉さんを呼んで車で部室で待ってもらうように言われた。


「あれ?貴方は誠凛の・・・すみません、すみません。勝手な事言って」

「謝りキノコじゃん。何してんだ?」


部室で青峰の私物だと思われるマイちゃんの写真集を勝手に見ていると桜井が現れる。

どうやら忘れ物を取りに来たらしい。


「なー桜井。お前だったらどのマイちゃん好み?」

「えっ!?ぼっぼくですか?」


パラパラとめくる写真集の写真を見て桜井の顔は真っ赤に染まる。

こりゃ刺激が強すぎたかな?

桜井って見たからにDTって感じだし。

むしろちいせーし料理好きで可愛いものも好きだってんならソッチの方でも持てそうだ。

そんな風な事を考えていると桜井は俺の体を押し倒し、馬乗りになる。


「痛っ!桜井何すんだよ!」

「すみません。勢い余っちゃいましたか」

「そういう問題じゃねー。とりあえずどけ」


そこまで体重は重くはないが草食系男子桜井といえども立派なスポーツマン。

筋肉はある。

実際今腕が床に磔にされているが動かす事ができない。


「・・・です」

「ん?」


ボソボソと桜井が呟く。聞こえない。

俺はその言葉を聞き返した。


「僕はマイちゃんよりも結城さんが可愛いと思います!」

「っはあああ?」


スミマセンと口では謝りながらも行動はエスカレート。

俺のシャツをズボンから出してシャツの隙間から手を突っ込もうとしている。

流石に焦った俺は桜井に止めるように大声で叫ぶ。

が、桜井は止めない。

やばいと思った瞬間部室のドアが開いた。









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