征十郎は顔面で受け止めたナース服を手に持ち痛いなぁと言う。
痛いなぁじゃねーよ。何着させようとしてんだごら。
変質者じゃん、俺。
それよりもこんな冗談言えるんなら風邪大丈夫じゃん。あー心配して損した。
「じゃあ帰るから」
「歩・・・これは使いたくなかった手だがおば様に言いつけるよ?」
「・・・・」
「僕の携帯の通話ボタン1つ押すだけでおばさんに繋がるんだ。どうしようかなぁ。病人を放ったらかしにして出て行きましたなんて言ったら」
「うっいっ言えばいいんじゃねーの!別に怖くなんて・・・怖くなんてな・・・・ばかあああ!」
征十郎の手にあるナース服を奪い取る。
母さんこええんだよ。流石征十郎の母さんの姉なだけあるわ。
たまに包丁手に持って「逆らうなら殺すわよ?」って笑ってくるし。
「着替えるから隣借りるな」
「着替えならここですればいいじゃないか。別に男同士だから気にしなくていいし」
「俺が気にすんだよ!なんだ公開着替えってか。ざけんじゃねーぞ!」
バァン!っと豪快な音を立てて隣の部屋。
つまりおじさんの部屋で俺は着替える。
・・・ピチピチ過ぎだろ。サイズいくつだって見たら女子のLサイズ。
ピチピチなせいで自然とスカートはめくり上がり、パンツが見える。
ロマンも糞もねー格好になってしまった。
俺は恐る恐る征十郎の部屋に顔だけ出す。
「着替えた?見せてよ」
「やだ。つーかお前趣味悪すぎ」
「おば様に・・・」
「逃げも隠れもいたしませぇぇぇん!!」
それだけは勘弁!とドアを勢いよく開ける。
征十郎は計算通りだと某死神ノートを書き続けた男のような顔をしている。
こいつ確信犯かよ。
「脱いでいい?」
「ダーメ。こっち来てよ。よく見たい」
舌打ちして征十郎のベッドに乗る。
俺の体を弄る正十郎の手はほのかにいつもより暖かかった。
太ももからスルっと服の中に手を入れる。
「んっ・・・」
「ふふ。もう勃ってる。着替えただけで感じちゃった?」
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