「あ、赤司・・・サン?」

「どうしたんだい燐」

「いやどうしたはこっちのセリフ」


目の前にいるのは赤司。

赤司が俺の腹に馬乗りになっていた。

それは全然いい。

問題は赤司の格好。


「ん、ああ。これか。ただの王様ゲームだよ」

「こえー!帝光の王様ゲームこえええ!」


白い肩紐のついてるニットにふんわりとしたシフォン生地のピンクがかったミニスカート。

黒のニーハイに自毛と同じ赤色のセミロングの鬘。

黙っていればただの女の子の格好。

本人曰く王様ゲーム。

よかった。別の学校行ってて。

女装して男に馬乗りしろだなんてどんな神経のヤツがした命令だ。

赤司の人工的な長い髪が首元に当たる。

くすぐったい。

赤司はただ馬乗りになってにっこりと笑っているだけだった。


「ね、燐。このままエッチシない?」

「シない。明日俺朝早くにダチと遊びに行くから」


だろうとは思った。

赤司が何もせずに帰るわけがない。

でも、俺も今日は断らずにはいられない。

明日はダチと遊園地に行く約束をしているからだ。


「遊ぶの?俺に黙って?」

「言ったじゃん。今」


遅いよ、そう赤司は言ってそのままの体制でキスをされる。

赤司とのキスは好きだ。

でも、気持ちよすぎて後のことが考えられなくなる。









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