トントン
ノックをするが部屋の奥からは返事が返ってこない。
寝ているのだろう。
「失礼します」
少し声のトーンを下げ一度断って部屋に入る。
机には書類が散らばっていて、この部屋の持ち主は大きなベッドで寝息を立てて眠っていた。
顔を覗き込むと自分よりも幼い顔立ちをしている。
背丈も小さいがその背中に背負うものは大人の自分よりも大きい。
数分じっと寝顔を見ていてはっと我に返る。
早く起こさなければ遅刻してしまうと。
「征十郎様、起きてください」
片足をベッドにかけ肩を揺らすが起きる気配がない。
目覚めはいい方なはずだが今日はそうでもないようだ。
「ひゃっ!」
どうやって起こそうかと考えていると、下半身に変な疼きが生まれる。
よく見ると自分の臀部を撫で回す手があった。
「せっ征十郎様!?」
「おはよう。どうやら着けてくれたようだね」
まるで確かめるように下着のラインを触る。
そしてその手は伸びて膨らんで少し濡れている股間の膨らみへと向かう。
「既にここはビショビショだね。イった?」
「っイってないです」
本当かなと意地悪な笑みを浮かべる赤司はズボンを脱がす。
そこには上半身は一見厳しそうな執事、下半身は淫売な男とミスマッチな光景が広がる。
黒の女性もののショーツが苦しそうにモノを包んでいた。
赤司はよくできましたと、太ももに止めてあったローターの電源を入れる。
「あぁっ・・・!あっせぃじゅうろぉ様ぁ」
「大丈夫。弱にしておいたから」
何が大丈夫ですかと水無月は声にならない声を出す。
赤司を正面から抱きしめるような形でビクビクと体を震わせる。
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