水無月の朝は他の執事やメイドよりかは遅い。
理由とすると仕事が夜遅くまであるからである。
何の仕事をしているのかは主人である赤司家の一人息子である征十郎と本人の水無月。
そして執事・メイドを統括する執事長のみが知る。
パリっとノリづけされているシャツを着込み、ジャケットを羽織る。
長めの黒い髪をオールバックに纏め、少しでも大人っぽさを引き出す。
20歳を過ぎたとはいえ顔はまだ幼さをおびている。
それが水無月にとってはコンプレックスだった。
上半身だけを見ると完璧な執事、だが下半身は下着すら身につけていない。
否、決心がつかないのだ。
なんの?
それはというと、
「征十郎様・・・これは酷いです」
昨晩、自室に戻る時に手渡された今日身につける下着。
それは女性の黒いショーツだった。
そして一緒に入っていたピンク色のローター。
これをつけて起こしに来い、それは無言の命令だった。
「っ・・・・ふっ、ん」
同じく引き出しに隠されているローションを手にとって、恐る恐る自分のお尻にへと手を持っていく。
昨晩使われたソコは柔らかくすぐに指が入っていく。
何本か指が入るのを確認して同じくローションで濡らしたローターを埋めていく。
「ふぁっ!」
思わず声がでる。
昨晩あれほど出したはずの場所は既に頭を上げ始めていた。
一度ヌきたい所だがあまり時間がない。
震える手で太ももにローターのリモコンを取り付け用意されたショーツを身につける。
一番大きいものだと言われて渡されたそれは既にはみ出てしまった。
最後に気高き漆黒のズボンを履き、自室を出る。
目指すは2階で眠る主人の部屋。
中にある違和感を感じながらゆっくりと階段を登っていった。
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