結城歩はひょんな事より男に(主に年下)尻を追いかけられるようになった。

そんな様子を時々笑いつつ、時々親身に相談に乗り、そして見守るチームメイトがいる。

そんな歩とチームメイトで同級生な彼らの一幕を見ていこうと思う。




「おはよー日向」

「おお。今日遅かったな」

「んー。昨日遅くまでゲームやってて」


一番先に部室へ訪れるのは主将である日向。

そしてその次は意外や意外歩だ。

黒子たちに襲われる前にと早く来ているが、今日は珍しく遅く3番目。

早めに来た降旗は既に体育館で自主練を始めていた。

歩は眠そうな目をこすりつつカバンをロッカーに突っ込む。


「おいおい体調管理ぐらいしろよ。大会ちけーんだから」

「大丈夫だってー。それに日向がいるんだから安心できるし」


な、と日向の肩を叩く。

その緊張感のない顔に日向は1つため息をついて頭に拳骨をかます。


「いってぇー!何すんだよ!」

「ダァホ!オメェもチームの一員なんだからしゃきっとしろ!」

「はぁい・・・」


あまりの痛みに歩は涙を1粒流し、着替えを進める。

日向はそんな姿を見て1人笑った。


「おはよー。あれ、結城今来たばっかり?」


伊月が部室に入ってきて、まだ着替えの途中の歩を見て驚く。

普段であればとっくに着替えを終わらせて日向とじゃれているからだ。


「おはよ、伊月。そうそうー。ちょっと寝坊してさ。そしたらこの鬼主将が俺を虐めるんだけど!」

「虐めてねぇよダァホ!」

「日向、部員には優しくしないとダメだろ」

「だぁぁぁぁちげぇって!」


伊月と歩による日向弄りは黒子と火神が来るまで続いた。









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