休みの日。
繁華街を1人でブラブラしていた時に起きた。
約束の時間まであるし、何処か本屋さんでも行こうと。
その時綺麗なお姉さんに話しかけられたのだ!
「ねぇ。君、可愛い顔してるね。お姉さんと一緒に遊ばない?」
「えっ!?いいんすか?」
「もちろん。どこ行く?喫茶店?カラオケ?それとも・・・」
あそこ?
艶やかな黒い髪が素敵なお姉さんが指差す場所はピンク色の建物。
つまりラブホ。
結城歩!今日にてDT卒業します!
鼻の下伸ばしてデレデレになってお姉さんのふくよかなお胸を背中に押し付けられつつ歩き出す。
が、その足は動かない。
「先輩・・・何処へ行かれるんですか?」
「くっ黒子・・・」
「俺らの約束すっぽかして女と何処行くんすか、歩先輩」
「何処行くってどうせ女とヤんだろ?なぁ、結城サン」
背後には黒子と火神とゴ●ブリ。
そう。素敵なお姉さまが現れたせいですっかり忘れてたけど今日、ボーリング行こうって話してたの忘れてた。
背中につぅっと冷や汗が伝っているのが分かる。
黒子、お前その手に持ってるメリケンサックなんだ、つーか何処から出したし。
火神もゾーン入りかけなんですけどー。
「どうしたの?坊や。さっさと行きましょ」
「あ・・・う・・・」
お姉さんは心配そうに俺を見る。
ふくよかなお胸やぷっくりしてる唇は凄い魅力的。できればこのまま押し倒したいぐらい可愛い。
しかし後ろはまさに地獄絵。
どんな顔して見ているのかだいたい予想できる。
「ごめんなさい、おばさん。先輩は僕たちと約束があるので」
「おばっ・・・!」
「うっせえんだよ。ババァ」
「あ、あとシリコン入れるのはいいけどあまりにも不自然すぎ。つーわけで消えろ」
お姉さんはくっと下唇を噛み締めて逃げ出した。
あぁぁぁ!お姉さん何処へ行かれるんですか!俺も連れてって!
お姉さんを追いかけようとした時ガシっと肩を掴まれる。
「浮気ですか、先輩」
「しかも俺らの前で堂々となぁ・・・」
「覚悟はできてるかですか」
俺の目の前には目が座った後輩が3人、俺は死を覚悟した。
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